お勧めできない鉢植えラベンダー
多くのラベンダー園や土産物屋では、数百円から、中には数千円の値をつけたラベンダーの鉢が売られていて、この魅力的な花をお土産にと考えている方も多いと思います。あるいは以前買い求めて枯らしてしまい「やっぱり自分で栽培するのは難しい」と感じたかもしれません。
ここで敢えてはっきり言わせてもらいます。
花の咲くこの時期に売られているラベンダーは枯れるようにできている、といえば驚かれるでしょうか。もちろんすべてが枯れるわけではないですし、立派に育てている方も大勢いらっしゃいますが、中にはどう努力しても枯らしてしまい、それが水のやり過ぎだとか、気候が合わないだとかの理由で片付けられてしまっているのですが、実はそれは最初から枯れるべくして枯れた場合もあることは、以前鉢上げをしていた経験からお伝えしておきたいと思います。
畑に植えられているラベンダーを鉢に植え替えるには2度のタイミングがあります。
ひとつは雪融け後、ラベンダーが活動を始める直前に植え替えて鉢で根を張らせる方法です。しかし水管理が大変なことや場所をとることから数百、数千という単位ではなかなかできることではありません。
もうひとつは花が咲くぎりぎり直前に鉢に上げる方法です(生育途中の茎が柔らかいときに鉢上げするとつぼみが頭を下げてしまい見た目が非常に劣ります)。しかしもっとも水分や栄養を必要としているこの時期にブツブツと根を切ることが生育にいいはずがありません。
鉢上げ直後はぐったりしますがたっぷりの水を与えると短期的には元気になり、売店に置かれます。そうとは知らずに購入して家に持ち帰ると徐々に元気がなくなり、努力の甲斐むなしく枯れた場合、気候が合わないとか水のやり方が悪いなどということにされてしまいますが、実は枯れるべくして枯れている場合もあるのです。
このことは他の植物に置き換えてみるとよくわかります。開花中の植物を植え替えて育てるなんてことはしないはずです。植え替えには適期があって多くの場合、秋から春にかけての生長が停滞している時期であるはずです。ラベンダーも秋か春が植え替えの適期であり、真夏のこの時期には決して動かしてはいけないのです。
とはいえ富良野で購入したラベンダーを何年も大切に育てている方もいます。一般には流通していません(ネーミングに富良野を語ったラベンダーはありますが単なるイメージであって、富良野産ではない可能性があります)ので、どうしても持ち帰って育ててみたい気持ちはわかりますし、ぜひ暮らしの中にラベンダーを取り入れてほしいとも思いますので、ハズレを引かないコツを挙げてみます。
- 300?500円くらいの小さな鉢(苗)を選ぶ
- 小さい分、切られた根が少ないことと、若いために株に勢いがある
- 品種は早咲き(濃紫3号)を選ぶ
- 遅咲きに比べ草勢が強く耐暑性があり、道外でも栽培しやすい
- つぼみが垂れているものは避ける
- 切られた根が多く、水を上げる力が弱っている
- 花が咲ききっているものは避ける
- 種子をつけようとして草勢が落ちるため、すぐに刈り込む必要がある
- 一年草として扱い、枯れたらあきらめる
- 最初から枯れるものと思えばくやしくない!?
ラベンダーは「木」ですから適切に管理すれば毎年初夏に彩りと香りを楽しむことができます。最初は小さな苗木でも2年もすれば3千円で売られてる大きさの株になるので、高くてリスクの高い買い物をする必要はありません。ベターなのは数百円の苗木を秋に発送してもらうこと。翌年には一回り大きくなって大きな喜びをもたらしてくれることでしょう。
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このブログは北海道・富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしをしている管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。

