深山峠の観覧車について

2008 年 12 月 2 日
カテゴリ: 深山峠の観覧車問題

私がこの件を知ったのは11月22日です。旭川に出かけて深山(みやま)峠を通過した際、観覧車建設反対の立て看板に、その骨組みと思われる鉄骨。15日に道新の夕刊で、数日後に道内ニュースで取り上げられたそうですが知りませんでした。その後道新の投書欄にトップで掲載されたことでことの重大性を認識し、これまでさまざまな方の意見をネットを通じて一通り読ませていただきました。

この間上富良野町では町長選挙が行われていました。ウチにも両候補とその支援者が何度訪れたことでしょう。しかしまったく話題にはのぼりませんでしたし、事業主であるアラタさんで働いている人からも直接この件について聞く機会はありませんでした。最初に報道されてから2週間、町を揺るがす問題に発展するまでそれだけ急だったと言えるかもしれません。

一町民として、また深山峠のラベンダーオーナー園に定期的に通ってそれなりに思い入れのある立場から、この問題について私なりに考えて考えて考えた意見を書かせていただきたいと思います。まだ自分の中で整理しきれていない部分も多く、時間の経過とともに意見が変わってしまうかもしれません。この観覧車問題を通して、改めて富良野の魅力とは何か、景観の保護と観光の振興、将来の富良野が目指すべき方向性などについて、深めていければと思います。

深山峠ラベンダーオーナー園
08年7月11日撮影。オーナー園は半分植え替えが行われていて今年はあまりいい写真が撮れませんでした。観覧車予定地はこの右側で多くの人が撮影するであろうこの角度では写真には入りません。右を見上げれば見えることでしょう。

まず最初に私の立場をはっきりさせていただきますが、深山峠に観覧車を建てることには基本的には反対です。多くの方が指摘されているように景観破壊であることは明らかでしょう。しかし何が何でも反対という立場は(現在は)取っていません。消極的反対とでもいいましょうか。

この間さまざまな方のブログを通していろいろな意見を読ませていただきました。これだけ多くの方々が、富良野・美瑛の景観を守ろうと訴えていることに対して、一上富良野町民として心から敬意を表します。富良野道路の建設を猛烈に批判(参照:富良野道路は本当に必要か・上)し、ラベンダーの見頃指数を更新するお役所の怠慢を指摘(参照:07年見頃指数の推移の検証・早咲き)した記事などを読まれた方には、当然今回の問題に関しても断固反対の立場から痛烈な批判を期待されているかもしれません。

私が目を通した限りほとんどすべての方が建設に反対を表明しているようです。町民は何をしているのか、恥ずかしくないのかといった意見に心が痛みます。これまでも富良野は「観光の振興」と「景観の保全」の双方のバランスの中で今日に至っています。バランスがうまく取れているか、どちらかに片寄っているかはそれぞれの受け止め方で違ってくるとは思います。同じ風景を見ても「自然がいっぱい残されている」と感じる人もいれば「人の手が加えられ汚れている」と感じる人もいます。

では今回問題になっている深山峠はどういう状況かというと、残念ながら後者だと私は感じています。町の設置したコンクリート製展望台から眼下に見えるのは白い壁。雑多に並ぶ土産物屋に廃墟と化したレストラン・ペンション。木陰に隠れてはいますがラブホもあるのが深山峠です。ここに観覧車ができたからといって「80点が78点になる程度」(景観づくり推進会議報告書pdfファイル)というのも面白い表現です。点数はともかくとして、風光明媚な深山峠、ひいては富良野・美瑛地域全体の景観が観覧車の出現によって台無しになる、というのはどうも当っていないような気がします。

ここで問題になるのは観覧車の大きさです。高さは50mと言われています。本日(日付が変わってしまったので昨日になります)その高さのバルーンを揚げるということで、自分の目で確かめてみようと私も行ってまいりました。そのときの写真は加工を加えて次回。

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ラベンダー発祥の地碑このブログは北海道・富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしをしている管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。

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