富良野市の花はラベンダーではない!

2005 年 7 月 7 日
カテゴリ: 富良野豆知識

富良野を代表する花といえば、間違いなく誰もがラベンダーを思い浮かべるでしょう。確かに上富良野町・中富良野町では町花としてラベンダーを指定し、町営のラベンダー園を持ち、ラベンダーまつり(上富良野は改名)を行っています。
では富良野市は?

実は富良野市が指定している市の花はエゾムラサキツツジ(1973年制定)であって、ラベンダーではないのです。はっきりいえば、発祥の地である上富良野町・観光で注目を集めた中富良野町の「おこぼれ」にあずかっているに過ぎません。
富良野市の花・エゾムラサキツツジ
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「ふらの」はどこを指すか?

2005 年 7 月 5 日
カテゴリ: 富良野豆知識

道民ならいざしらず、本州のほとんどの観光客にとって「富良野」はひとつの街だという認識かもしれません。実際私自身は上富良野町民なのですが、道外で「どこから」と聞かれたら「富良野です」と答えます。
テレビで富良野を紹介される機会は多々ありますが、中富良野や上富良野をいちいち分けては紹介していないようです。ファイターズ・新庄選手との共演で話題のビールのコマーシャルも「富良野で採れたホップ」と紹介されますが、100%上富良野町産ですので、町民としては「上富良野と言ってくれ」という思いがあります。
全国的にはひとまとめに紹介されることが多いのですが、道内ではほとんどの道民は富良野はいくつかの自治体のあつまりと認識されていますので、それぞれを分けて表現する場合が多いようです。
以前旭川市で新聞記者にインタビューされたときについうっかり「富良野から来ました」と答えてしまい、翌日の朝刊に「富良野市の○○さん」と掲載されてしまった経験があります。近隣で富良野といえば富良野市のみを指すのです。

使い方によって「ふらの」がどの範囲を含むか考えてみます。
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富良野の語源、フラヌイの意味

2005 年 7 月 4 日
カテゴリ: 富良野豆知識

富良野の風景には欠かせない十勝岳連峰ですが、富良野の語源に活火山である十勝岳が大きく関わっています。
富良野の語源はアイヌ語の「フーラヌイ」からきていて「臭くにおう泥土」を意味します。活火山である十勝岳から流れ出る川の水が硫黄臭く、この一帯が泥炭(でいたん)地帯であったことからきています。
泥炭は強酸性であり水はけも悪いことから農業にとってはまったく不向きです。したがって「富む良い野」とは正反対の言葉になります。現在では北海道でも有数の穀倉地帯となっていますが、客土や排水工事など先人の開拓の苦労があって本当の意味での「富む良い野」になったことは忘れてはなりません。

因みに美瑛の語源「ピイェ」は「油ぎった」という意味で、やはり十勝岳から流れる川に由来し、美しいとはかけ離れた語源です。

富良野や美瑛に対するイメージのかなり大きな部分に、この語感が関わっているように思います。特に富良野の「野」という字と美瑛の「美」という字の持つ言葉の響きがプラスのイメージとして作用しているでしょう。婦裸悩(ふらの)とか鼻影(びえい)とかだったら決して今日のような観光地になることはなかったでしょう。

ラベンダー園が入園無料の理由その2

2005 年 6 月 30 日
カテゴリ: 富良野豆知識

その1では表面的に「なぜラベンダー園は無料なのか」を考えてみましたが、今回はもっと深い理由を考えてみます。このことは富良野のラベンダーの栽培の歴史を紐解くとおぼろげながらみえてきます。また特用作物としての使命を終えたラベンダーに観光という新たな命を与えたファーム富田・富田忠雄会長の姿勢が大きく影響しているように思います。
かつてラベンダーは農産物のひとつとして栽培されていました。美瑛の丘の景色が農業生産の現場であるのと同じように富良野にとってラベンダーは観賞目的ではなく、その開花は収穫を意味します。そんな農作業の風景に入園料という概念はそもそも存在しないでしょう。
富田氏はその著書の中で、ラベンダーを生かす道としてサシェ(匂い袋)をお土産として作り始めたことを述べています。おそらくこれが富良野のラベンダー観光の、入園料を取らずとも「食っていく」原点だったのではないでしょうか。大勢の人が押し寄せる中、見ることや写真を撮ることに対する対価を求めるのではなく、あくまで1次産物(加工品なので2次産物か)に対しての対価を求めたことが、今なお入園無料というポリシーにつながっているのでしょう。北海道の開拓農家の誇りをみる思いで頭が下がります。
このことはこれからの富良野観光がどうあるべきかを考えるうえでの基礎たる思想といえるのではないでしょうか。

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このブログについて

ラベンダー発祥の地碑このブログは北海道・富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしをしている管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。

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