東日本フェリーの最期

2008 年 9 月 9 日
カテゴリ: 飛行機・フェリー

道内と本州を結ぶ、数多くの航路を開設していた東日本フェリーが、国内のフェリー事業から撤退することが正式に発表されました。津軽海峡航路に事業を集約し、青森、函館両FTの建替え、高速船のナッチャンRera、ナッチャンWorldと相次いで導入し、これからの青函の交流、道内と本州の大動脈の発展の期待が大きかっただけに、突然の発表に驚きを禁じえません。

3年前のサイト開設当初から、道内と本州を結ぶ長距離フェリー航路をすべて掲載し、航路の変遷や運賃の推移を見守ってきましたが、昨年から運航を始めたナッチャンには新たな取り組みとして注目していただけに、今回の運休、撤退は本当に残念でなりません。私は以前バイクで日本中をまわっていた経験から多くのフェリー航路を利用しましたし、また青森出身ということもあって機会があるごとにフェリーのお世話になってきました。東日本フェリーといえばかつては北海道と本州を結ぶ航路の半数以上を占めていただけに、時代の流れを感じずにはいられません。

直接的な撤退の理由は想定以上の原油高が直撃したということのようですが、それは他のフェリー会社も、国内のどの業界もそうですから言い訳としては通用しないでしょう。むしろ本社が広島にあって北海道や東北地方の事情に疎い会社が東日本フェリーの再建に手を出したことで、無謀とも思える高速フェリーの導入やフェリーターミナルの建て替えなど、過剰投資が招いたといえるでしょう。はっきりいってしまえば見通しが甘く、経営が下手だったということです。

高速フェリーが導入される際、9往復あった既存の在来フェリーは4往復に減らされています。つまり高速フェリーが廃止されて現状の便数が維持された場合、道南自動車フェリー、青函フェリーと合わせて21往復あった青函航路は16往復となり、大幅な減便となります。また大間-函館、青森-室蘭航路も存続には自治体の支援が不可欠で、現状では存続できるかも不透明です。

一か八かの賭けに打って出てそれに敗れたということでしょうが、利用者にしてみればとんだ災難です。公共交通機関としてはもっと地に足の着いた経営が求められていたのでしょう。地元の堅実な企業が事業を引き継いでいれば、このような結果にならなかったかもしれないと思うと経営の責任は大きいでしょう。引き継がれる予定の道南自動車フェリーも同じ親会社の傘下にあり、今後の事業継続にも一抹の不安を抱かざるをえません。

事態の推移を見守りながら、来年のラベンダーシーズンの利用に向けて、フェリー情報は更新を続けます。この数年で東日本フェリーの航路がどんどん減少し、ついに姿を消します。寂しい限りです。結局ナッチャン、乗れませんでした。

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ラベンダー発祥の地碑このブログは北海道・富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしをしている管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。

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