08年春に就航したスカイマーク羽田-旭川航路。動物園人気を当て込んでの開設でしたが、パイロット不足による欠航や信頼性や知名度不足もあって他社に比べても搭乗率は低迷。新規路線の開設と撤退を繰り返してきた同社だけに、航路廃止になることも十分考えられましたが、4月から誰もが驚くウルトラC(死語かな)に打って出ました。
2往復のうちの旭川発午前便と羽田発午後便の1往復を新千歳空港経由にしたのです。およそ既存の航空会社が思いもつかない至近距離での就航は、正直私も驚きました。直接的には千歳の乗客も旭川便に取り込んで搭乗率を上げる戦略のようですが、別な点で、もしかしたら面白い取り組みかもと私は思っています。それは旭川-新千歳間での乗り継ぎとしての需要です。
旭川空港から就航する国内線のほとんどは羽田空港で、中部と関空(こちらは10月で廃止予定)それと道内では函館に1便ずつ就航しているのみです。東京以外に行く場合は羽田で乗り換えることが前提となります。今回のスカイマークの経由便就航で札幌(新千歳)乗り換えという選択肢が増え、また羽田で乗り継ぐよりも価格的には抑えられると思われますので、十分メリットはあるといえます。
気になる運賃は4,800円。JRで旭川駅からの片道で5,040円(通常期・特急自由席利用)ですから、十分競争力のある料金設定です。富良野線沿線から出発した場合のシミュレーションをしてみます。
旭川空港935 → 新千歳空港1005
旭川駅800 → 新千歳空港駅1001
(スーパーカムイ10号・札幌乗換えなし)
富良野線から乗り継ぐ場合は富良野発601(旭川着714)の始発便に乗車しないと間に合いません。滝川(根室本線)経由の場合は富良野発636でこちらも始発便ですが富良野線からは乗り継ぐ列車はありません。いずれにせよ中富や上富から出発する場合は6時過ぎには車で家を出なければなりません。
一方旭川空港まで車で向かう場合は8時に出れば十分間に合うでしょう。バスならば富良野駅前720発に乗ることになりますが、それでもJRに比べて1時間の余裕があります。以上のように11時前後の千歳発便に乗り継ぐ場合、時間的にも料金的にもJR利用よりスカイマークに分があるといえます。

旭川空港で出発を待つスカイマーク機。この冬は仕事の関係で月に一度利用させていただいていましたが、往復2万円を切るフリープランがあったからこそできたことでした。どのような形であれ旭川航路の継続を願うひとりとして、今後もスカイマークの動向に注目していきたいと思います。
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