富良野のラベンダー基礎講座
一口にラベンダーといってもさまざまな品種があります。その品種のグループ分けにもさまざまな見解がありますが、ここでは日本で流通している品種の代表的なグループを取り上げ、その中で富良野のラベンダーがどの位置にあるのかみていきます。
- スパイカ ラベンダーグループ
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- コモンラベンダー系(別名・イングリッシュ・トゥルー・真正・アングスティフォリア)
- ラバンジン系(コモン系とスパイクラベンダーの交配種)
- スパイクラベンダー他
一般にラベンダーといえばこのグループを指します。中でも富良野のラベンダーが属するコモンラベンダー系は色も香りもよく、さまざまに利用されています。
- ストエカス ラベンダーグループ
- フレンチラベンダーとも呼ばれ、ウサギの耳のような苞葉が特徴です。富良野では越冬できないため見ることはできません。
- プテロストエカス ラベンダーグループ
- 葉に切れ込みが入ったものが多く、四季咲き性を発揮します。寒さには弱く富良野では栽培されていません。
このように富良野のラベンダーはスパイカラベンダーグループのコモンラベンダー系に属します。これは1937年(昭和12年)フランスから日本に持ち込まれたラベンダーの種子がコモンラベンダー系であり、その血を受け継いでいるからです。そこから栽培のし易さ、油糧の多さ、品質のよさなどから選抜され、現在に渡って栽培されているのは以下の4種類です。
- ようてい(1号・ただし3号という説もある)
- 蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山から名づけられたと思われます。他の品種より赤みを帯びていて濃紫3号とおかむらさきの間に咲きます。
- はなもいわ(2号)
- 北海道で最初に試験栽培の行われた札幌市南区の藻岩地区から名前が付けられたようです。つぼみの間は白っぽく見えますが、花が咲くとおかむらさきと同じようになります。
- 濃紫3号(別名=濃紫早咲・早咲3号/ようていの異形株という説あり)
- その名のとおり他の品種より紫が濃く、早く咲きます。観賞用としてはもちろん、ドライフラワーやリース材に利用されます。花自体よりもつぼみの方が青みが強いので、開花直前がもっとも青紫色が濃くなります。強健な性質で刈り込んでも冬までにもう一度花をつけることがあります。
- おかむらさき(4号)
- 富良野の丘をイメージしたネーミングといわれており、花茎、花穂とも長く、香料生産目的のために改良された品種として一番の優等生、もっともラベンダーらしい爽やかな香りと言われています。早咲き3号より1週間程遅れて咲くため遅咲きとも呼ばれます。ポプリとしてその芳香を楽しみます。
早咲きと呼ばれるのが濃紫3号で、遅咲きと呼ばれるのがおかむらさきです。ほとんどのラベンダー園ではこの2種類を植えていて、各ラベンダー園での植栽面積が違いますが、公営のラベンダー園(日の出公園・ハイランドふらのなど)は遅咲きの比率が高いようです。全体の比率では早咲き3:遅咲き7といったところです。ようてい、はなもいわは今ではほとんど栽培されていませんが、ファーム富田やごく一部のラベンダー園で見ることができます。
上記4種が北海道で選抜されてきた品種ですが、他にはラバンジンやピンク・ホワイトといった品種が植えられているところもあります。最近では早咲きと遅咲きを掛け合わせたような品種や実生(タネ)で増やした区画がさまざまな個性を発揮しているところもあります。
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このブログは北海道・富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしをしている管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。
