見頃を迎えた早咲き

2006 年 7 月 9 日
カテゴリ: ラベンダー豆知識

富良野はこの週末は天候に恵まれ、早咲きラベンダーは開花直前のもっとも色が濃い状態の見頃を迎えてます。今回は早咲きラベンダーに関する基本をおさえておきたいと思います。
開花直前の早咲き

「早咲き」というのは相対的な表現ですので当然「遅咲き」も存在し、遅咲きというのは「おかむらさき」を指します。

「早咲き」と呼ばれるラベンダーは正確には「濃紫早咲き3号」で、「濃紫早咲」や「濃紫3号」といった呼び方をします。「濃紫」は「のうし」と読みます。これを「こいむらさき」と呼びだしたのはかみふらの十勝岳観光協会ですが、まったく一般的ではありません。
また現場では「3号」と呼ぶのが一般的で「4号」の遅咲き(おかむらさき)と区別しています。

ラベンダーが盛んに栽培されていた頃は様々な品種改良が行われ、現在に残されている品種として「はなもいわ」「ようてい」「おかむらさき」があります。この品種改良はラベンダーオイルを抽出することが最大の目的だったため、その質や量の優劣によって選抜されました。
「濃紫3号」はこの点で劣っていましたが、オイル抽出の役目を終えたラベンダーが観光資源として注目されるようになって、その青紫色の濃さから人気を呼び、現在はどのラベンダー園でも見ることができます。

植えられている比率としては富良野全体で早咲き3:遅咲き7といったところです。公営のラベンダー園より民営のラベンダー園の方が早咲きの植えられている比率が高いのには理由があります。なま花でもドライフラワーでもポプリでも、観賞目的の販売を考えたとき早咲きと遅咲きを並べれば、恐らくほとんどすべての人が早咲きを手にすると思われるほど、その青紫色が濃く魅力的なためです。

名前が「濃紫」となっているとおり青紫色がどのラベンダーに比べても濃いわけですが、濃いのは実は花の咲く前のつぼみの部分(正確にはガク)であり花自体は薄い青紫色です。
したがってこの名前の通りの色を楽しむのは開花直前の今です。『早咲きの見頃は開花の直前』というのは富良野でラベンダー栽培に関わっている方の共通の意見だと私は思っています。開花が始まると色が薄くなりすぐに茶色く枯れて汚くなってしまうというイメージがあります。
早咲きの花

ですが残念なことに一般的には開花が始まっていないことで「まだ見頃ではない」と思われています。開花情報を更新している市町の担当者も見頃指数として3?5と表示しています。私としては早咲きは開花直前の今から見頃指数は十分10になっていると考えています。
因みに花が咲いていないということは、一部過剰なまでの拒否反応を示す人のいる蜂がまだやって来ていないことを意味します。ラベンダー園で蜂に刺されたという事故は聞いたことはありませんが、どうしても蜂が苦手という人にはこのタイミングでの訪問をお勧めします。

なま花やドライフラワーを選ぶポイントとして、花が咲いていないものを選びます。花が咲くと非常につぼみが落ちやすく少しの衝撃でボロボロになってしまいます。ラベンダー摘みをされるときも同様茎がしっかりしてつぼみが充実し、かつまだ花が咲いていないのを選べば、首が垂れることもありませんし、ドライフラワーにするのに最高品質の状態になります。また生け花として楽しむのでも、花が咲きだして終わるまで比較的長期間楽しむことができます。

鉢植えのラベンダーを買い求める際も、耐暑性のある早咲きをお勧めします。購入の際の注意点はお勧めできない鉢植えラベンダーにまとめています。
花が終わったらすぐに葉を数枚残して茎の部分を切り落とします。すると新芽が伸びて秋までにもう一度花をつけるでしょう。

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このブログについて

ラベンダー発祥の地碑このブログは北海道・富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしをしている管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。

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