以前タキイ種苗のラベンダー「羊蹄」はホント? と題して記事を書きましたが、今回は新たな疑惑・ホーマックのヨウテイの真偽を探ります。
ホーマックといえば北海道を代表し、東北や北関東にも店舗を展開する一大ホームセンターです。数年前に富良野市にも出店され、上富良野町には業務提携を行っているツルヤがあります。
このホーマックで数年前からラベンダーの中で「ヨウテイ」と品種を特定した鉢が売られています。前回のタキイさんの件ではカタログの写真と記事を見る限りでしたので断言はできませんでしたが、今回はその鉢を購入し、本物のヨウテイと並べて比較した上でホーマックの「ヨウテイ」はニセモノと断言してお伝えします。

こちらがホーマックで売られていたヨウテイ。草姿は素晴らしくよく、株に勢いがあります。色も濃く、ラベンダーらしいラベンダーといえます。このタグが単に「ラベンダー」であればここで取り上げることはありませんでした。「ヨウテイ」と表示しているところに問題があります。
5月に店頭で見た時点で、明らかにヨウテイではないと確信していましたが、本物のヨウテイが開花するのを待って、この時期のエントリーとなりました。

左から「濃紫3号」「ホーマック・ヨウテイ」「本物のヨウテイ」。違いは明らかでしょう。濃紫3号に色は近いですが、形状が異なるのでまったく別の品種といえます。
そもそも本物のヨウテイがいつどこで生まれたかというと、昭和39年、道立農業試験場での系統試験で優良品種として選定されました。実に40年を超える歴史のある、由緒正しい品種といえます。
参考⇒消えた特用作物・ラベンダー(道立中央農試)
といえば聞こえはいいですが、これは採油を目的にした場合にいえることで、観賞用と考えると本物のヨウテイは、はっきりいえば人気のない品種です。濃紫3号に比べて色がくすんでいて、少し赤みがかかっています。富良野では遅咲きのオカムラサキ、早咲きの濃紫3号で9割以上の作付けを占めます。ファーム富田と彩香の里で一部まとまって植えられている以外、間違って混ざって植えられている程度です。
この件に関して、ホーマックさんに問い合わせさせていただきました。
商品を取り扱うホーマックさんとしての、ヨウテイであるという裏付けはあるかという質問に対し、
弊社が仕入れている生産者に確認を取りましたところ、昔、ラベンダーヨウテイの株を譲渡してもらい、それを親株として代々挿し木で更新し選抜して出荷しています、との主旨で返答がありました。弊社としましては生産者の上記内容を信用し、販売しております。
という返答をいただきました。つまり裏付けはないということです。
タキイ種苗さんのときもそうでしたが、生産者が言っているのだから間違いないというのは、専門的な知識を持ち合わせていない場合、仕方のないことでしょう。牛ひき肉だと精肉屋が言えば信じるしかなく、告発があってようやく豚の心臓が混ぜられていたとわかるものです。

「旭川発大地の恵み」とあります。旭川で本当に生産されているとすれば、この生産者が富良野に植えられている本物のヨウテイを知らないとは考えられず、確信犯といえます。「旭川発」であって「旭川産」ではない可能性も否定はできませんが、そうだとすると産地偽装という別の問題が出てくることになります。
いずれにせよ、ホーマックのヨウテイと、40年の歴史を持つヨウテイはまったくの別物であることをここで断言します。
故意ではなかったとしても、消費者を欺いてきたという事実に変わりありません。ホーマックさんには適切な対応を望みますが、まずはガーデニング担当者に、貴社のヨウテイ持参の上、富良野へ来られることを提案します。
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このブログは北海道富良野地方のラベンダー発祥の地・上富良野町東中地区で農的な暮らしを目指している管理人が、富良野を訪れる観光客への有意義な情報の提供と、全国でラベンダーの栽培に取り組む方との交流を目的に作成しています。
